ライフスタイル
2019.6.28

セカンドライフの選択肢・海外ロングステイの現状

(画像=Ruslan Guzov/Shutterstock.com)
(画像=Ruslan Guzov/Shutterstock.com)
定年前後の不動産の考え方はいろいろあります。特に子どもが巣立って行った後、「夫婦2人で住むには今の家は広すぎる」というケースも少なくありません。その場合、例えば郊外の所有している物件を売却し、都心の賃貸物件に引っ越したり、逆に都心の賃貸物件から地方の物件を購入し自分のやりたかったことを始めたりするというケースもあります。

今回紹介するのが、1年のうち、数ヵ月を海外の国で過ごす「ロングステイ」という選択肢です。まだ元気なうちに、海外生活を楽しむのも人生の選択肢として考えても良いのではないでしょうか。ここでは、ロングステイの現状と注意すべき点などについて解説します。

ロングステイを行う理由

定年前後の世代の方々が、なぜロングステイを行おうと考えるのでしょうか。一般社団法人ロングステイ財団によると、そのスタイルは次の6つに分けられます。

・自己レベルアップ型
個人による参加が主流で、全く年齢層も幅が広いのが特徴です。趣味や今までのキャリアを生かして、より生活を充実したものに変化させようとする意識を持つ方がここに分類されます。

・家族ロングステイ型
子どもや親同伴で海外に連れて行くパターンです。子どもの場合は、「現地の英語学校に入れて国際感覚を養う」、親の場合は「完全介護になる前の段階で、現地の施設に入居させる」などが多くなってきました。

・自分の技術向上型
今まで習得したキャリアを活用しながら、現地でのボランティア活動などを通じ、自己の充実を図ります。注意すべき点は、現地で労働をするとビザの種類が異なりますので、ロングステイからは外れます。

・セカンドライフ型
サラリーマン生活終了後、セカンドライフをより充実させるためにロングステイをするパターンです。より充実した生きがいを求め、自己実現のために自ら主体的に生きることを追求します。また、健康増進も兼ねて、現地でのゴルフ、スキーなどを楽しむことも行います。

・新しい価値創造型
今まで日本で生活してきた方が、新たに海外で生活することにより、日常生活にハリを持たせたり、自己の価値観を見つけたりすることにつなげます。海外から日本を見ることで日本の良さを再発見することにもなります。

・リフレッシュ型
あまりにも多忙な日々を送ってきた日常から離れ、全く異なる環境に身をおくことで、気持ち的にもリフレッシュすることができます。老後生活は、悠々自適な晴耕雨読の生活を行うだけでなく、心身ともに元気なうちは、よりアクティブな生活を送ることで生活にメリハリをつけることが可能です。

ロングステイの現状

2019年4月2日にロングステイ財団から発表された2018年最新の人気国ランキングは次のとおりです。

5位 オーストラリア
4位 フィリピン
3位 ハワイ
2位 タイ
1位 マレーシア

1位のマレーシアは、13年連続1位となりました。人気となっている理由は主に下記のようなものです。

・長期滞在ビザ(MM2H)の発行
・気候、医療機関の充実
・多民族国家なので他国からの受け入れに寛容
・宗教的に激しいイスラム国家でない
・特別治安が悪いわけでない
・日本と比較してリビングコストが安いなど

マレーシアを少し詳しくご紹介すると、人気の都市は、首都クアランプール、ペナン島、シンガポールの隣で、イスカンダル計画が進んでいるジョホールバル、そして最近日本人ロングステイヤーに人気のイポーなどが、代表的な都市です。MM2Hビザを取得することで、最長10年間はマレーシアに滞在できるようになります。

ただし、最近マレーシア観光省の事務次官が「よりマレーシアの発展に寄与できるビザシステムに改善していく時期」とも発言し、その行方が注目されています。また、このビザを発給する役所が、いったん観光省から内務省に移りましたが、その後またもとの観光省に戻るといった混乱が発生し、ビザの発給がかなり遅れているようです。

MM2Hビザに興味があり、早期の発給を希望される方は、まずは申し込みをされたほうが良いかもしれません。気になる現地の生活費用は、住む街によって家賃が大きく異なります。一例ですが、首都クアラルンプールの郊外のデサパークシティという、外国人が住みたい街No1の高級住宅街に住む場合、賃貸も含め、家族4人の総合計で約1万2,000リンギット=約31万5,360円(1リンギット=約26.28円で計算:2019年5月23日時点)くらいです。

やはり賃料が最も生活費に影響を与えますので、住む都市を念入りに調べることで、生活費を抑えることは可能です。

まとめ

マレーシアは、2018年マハティール首相が国政に返り咲き、国が再び良い方向に向かう機運が高まっています。しかし、93歳(2018年時点)と高齢なので後継者争いの行方が注目を浴びています。マレーシアに限らず、海外ロングステイを行ううえで大切なのは、「せっかく海外で過ごすのだから、現地に積極的に溶け込もう」という意識を自ら持つことです。

日本に比べればインフラ整備が遅れているところも当然あります。そのことを受容しながら、積極的に海外ロングステイを楽しむ気持ちが何よりも大切なのです。

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