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2018.12.3

海外の富裕層が大注目。日本酒にプレミアムがつきはじめた理由

(写真=Rawpixel.com/Shutterstock.com)
(写真=Rawpixel.com/Shutterstock.com)
年数を重ねるほどに価値が高まるお酒といえば、ロマネ・コンティに代表されるヨーロッパの高級ワインが主流です。しかし、近年海外の富裕層の間で「日本酒」がプレミアムのつくお酒として注目されています。今回は、「なぜ日本酒の価値が高まっているのか」「今後の市場環境はどうなっていくか」などをテーマに解説していきます。

海外の高級ホテルで1本約60万円の日本酒も

世界の富裕層の間で、日本酒が人気を集めています。その中でもとくに話題性の高い銘柄が純米大吟醸の夢雀(むじゃく)です。この日本酒は、世界に通用する超高級ランクのお酒を目指して山口県で誕生しました。夢雀の販売価格は1本8万8,000円。これだけでも、1本数千円でもワンランク上のカテゴリに入る日本酒では異例の高値です。

しかし、市場に出るとプレミアムがつき、海外のラグジュアリーホテルでは数十万円まで高騰しています。さらに、ドバイのアルマーニホテルでは、夢雀が1本約60万円の価格で出されているのです。夢雀の高騰は、海外での日本酒人気を象徴する出来事といえます。清酒の海外輸出量は、2010~2017年の8年間、右肩上がり。その勢いは、とどまることを知りません。

主な輸出先としては、アメリカとアジア諸国(韓国、中国、香港など)が中心となっています。加えて、ヨーロッパでも着実に日本酒の認知が高まっており、世界的なニーズの高まりから稀少銘柄の高騰は今後も続くと予想されます。輸出だけでなく、海外セレブが訪日して酒蔵を巡るツーリズムが来場者を集めているのも「日本酒市場の拡大」にとっては好材料です。

海外で日本酒の注目度が一気に高まった理由

日本酒が海外のセレブ層にここまで支持されているのはなぜでしょうか。大きな流れとしては「日本酒と和食がワンセットで世界に広がっている」ことが挙げられます。和食の注目を高めるきっかけになったのは「ユネスコ無形文化遺産」の登録でした。無形文化遺産の目的は、その国の歴史や風習と深く関わる文化を保護し、他国の方々の理解を後押しすることにあります。

食文化が対象になることも多く、これまでにフランスの美食術、メキシコの伝統料理、地中海料理などが登録されました。和食は2013年に登録され、国策のインバウンド誘致、東京オリンピック開催などの要因も影響し、一気にグローバルで和食文化の認知を広めるきっかけになりました。この和食の魅力を最大限に引き出すお酒として日本酒が注目されているのです。

プレミアムがつきやすい日本酒の条件とは?

もともと純米大吟醸のような高級日本酒は、その質の高さに対して(世界的に見ると)価格が割安といわれてきました。そのため、高級日本酒の「本格的な値上がりはこれからでは」という見方もあります。だからといって、すべての日本酒にプレミアムがつくわけではありません。セレブ層からのニーズが高いのは、あくまでも稀少価値が高く、製法や原材料にこだわった日本酒です。

あわせて、流通・保管の充実した体制も欠かせません。温度や湿度の影響を受けやすい日本酒を質の高い状態で届けるには、万全の管理体制も必須です。

熟成する日本酒の広まりで投資価値がさらに高まる?

「日本酒×プレミアム」というテーマでもうひとつ着目したいのは、熟成してから味わうスタイルの盛り上がりです。もともと日本酒は、ある程度の鮮度が大事と考えられてきました。しかし、最近は日本酒を寝かせてから(熟成させてから)世に出す蔵などが増えています。この熟成スタイルの広まりによって、高級ワインのように「古い日本酒によりプレミアムがつきやすい傾向」になることも考えられます。

そういう意味では、日本酒愛好家はもとより、現物資産を重視する投資家も日本酒の動向から目が離せません。日本にいるアドバンテージを活かして各地の蔵を直接巡って、プレミアムがつきそうな銘柄を買い付けるのも一案です。
 

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