資産運用
2019.7.5

賃貸住宅に住む人たちは何を求めているのか スマートキーや防犯カメラなど分譲並みの設備を求めている

(画像=tetxu/Shutterstock.com)
(画像=tetxu/Shutterstock.com)
賃貸住宅に住んでいる人たちは、どんな設備を求めているのでしょうか――そのニーズを満たせる物件でないと、安定的にテナントを確保することはできません。リクルート住まいカンパニーの『2017年度賃貸契約者動向調査(首都圏)』から、現在のニーズをみてみましょう。投資用マンション選びの参考になるはずです。

次に引っ越すときにほしい トップは「エアコン」

現在賃貸住宅に住んでいる人たちに対して、次に引っ越すときに付いていてほしい設備を挙げてもらったところ、トップは「エアコン」で74.7%でした。続いて「独立洗面台」が63.0%、「TVモニター付きインターフォン」58.0%、「都市ガス」54.4%、「追い焚き機能付きの風呂」53.1%、「温水洗浄便座」46.5%という結果でした。

世帯構成別に見ると、学生や社会人のひとり暮らしでは「エアコン」がトップですが、2人暮らし世帯や3人以上のファミリー世帯では異なります。ディンクスなどの2人世帯では「独立洗面台」が1位で、「エアコン」は2位に後退します。

ファミリー世帯では「追い焚き機能付きの風呂」がトップで、「独立洗面台」が2位、「TVモニター付きインターフォン」が3位、「エアコン」は4位まで下がります。

ファミリーにはお風呂の追い焚き機能も重要

若い世代中心のひとり暮らし世帯は、エアコンを持っていないことも多く、次に引っ越すときにはエアコンが付いていることが絶対条件のようです。シングルでも学生に限ると、「エアコン」と答えた人の割合は93.1%と圧倒的な高さでした。

学生向けの賃貸住宅では、まだエアコンが付いていない部屋は少なくありません。学生だと自分でエアコンを買うのは金銭的に難しいでしょうし、手持ちのエアコンがあるケースはさほど多くないでしょうから、それに対応することで十分に差別化できそうです。

特に近年のような猛暑が続くと、住宅内での熱中症を防ぐ意味でも、エアコンは外せない条件と言えるでしょう。

一方、2人暮らしやファミリー世帯はエアコンを持っていることが多いこともあって、独立した洗面台やお風呂の追い焚き機能などを求める割合が高くなります。ファミリータイプの分譲マンションを取得しての賃貸経営を考える人は、この点は必ずチェックしておきたいところです。

「エアコン付き」なら月額1,800円アップもOK

次に引っ越すときにほしい設備について、家賃が上がってもほしいかどうか、ほしい場合は月の家賃がいくらまで上がっても許容できるのかも調査しています。

「家賃が上がってもほしい」と答えた割合が最も高かったのは「追い焚き機能付きの風呂」の70.2%で、「エアコン」69.6%、「独立洗面台」68.5%、「浴室乾燥機」65.7%、「無料インターネット完備」64.8%と続きます。

家賃アップの許容金額については「エアコン付き」の1,800円がトップで、「スマートキー」1,600円で続き、「追い焚き機能付きの風呂」「独立洗面台」「浴室乾燥機」「防犯カメラ」が1,400円で並んでいます。

「エアコン」はほしい設備でもトップでしたから、家賃が1,800円上がってもほしいのは当然でしょうが、「スマートキー」に1,600円、「防犯カメラ」に1,400円払ってもいいというのは安全への意識の高まりを表していると言えるでしょう。

居住用の分譲マンションでは、すでに暗証番号入力やICカード、非接触キーなどが当たり前になりつつあります。普及が進むにつれて、そうした先進システムに対する信頼感や評価が高くなり、賃貸入居者もほしいと考えるようになってきたのでしょう。

賃貸住宅に住んでいる人たちが求める設備は、投資先選びにあたっては、ぜひ注目しておきたいポイントです。賃貸入居者のニーズを満たせる物件を選び、安定的にテナントを確保することがあなたの賃貸経営を成功に導くかもしれません。

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