資産運用
2018.11.28

Fintechを活用したロボアドバイザーとは

(写真=Zapp2Photo/Shutterstock.com)
(写真=Zapp2Photo/Shutterstock.com)
近年、金融(ファイナンシャル)とITテクノロジーを合わせたフィンテックという造語をいろいろなメディアで目にするようになりました。それを主導する会社は、既存の大手金融機関だけではありません。既存の伝統的な金融の仕組みを変えようとするベンチャー企業も参入し、投資への垣根を低くすることに注力しています。

2018年7月27日に総務省情報通信政策研究所からメディアの利用時間と情報行動に関する調査が発表されました。この調査によると、1日当たりのテレビの視聴時間は減少する一方で、インターネットの利用時間は平日約100分、休日は123分と調査開始以来一貫して増加しています。特に全世代でのスマートフォンの利用率は8割を超え、特に20~40代は90%を超える利用率となっています。(2017年度)

フィンテックを使ったロボアドバイザー投資

フィンテック企業もこの傾向に着目し、スマートフォンを使って簡単に投資に踏みだせるよう、さまざまな工夫を凝らしています。中でもロボアドバイザーと呼ばれるものは、スマホでいくつかの質問に簡単に答えるだけで、その人に最適なポートフォリオ(金融商品の組み合わせ)を提案する仕組みです。「忙しくて、投資に時間を割けない」「投資に不慣れなので、運用を任せたい」といったニーズにぴったりはまります。

投資の基本は、分散投資です。「一つのかごに卵を盛るな」の格言の通り、いくつかの投資対象にお金を振り分けるのが有効な方法です。中でもETF(Exchange Traded Fund)は、一つのETFの中にさまざまな個別株や債券、コモディティなどが含まれています。そのため、ETFをさらに組み合わせることにより、かなりの数の個別銘柄に投資をすることができるのです。

また、ETFは投資信託と異なります。マーケットが開いている時間帯であれば、いつでも売買ができますので、1日1回だけの基準価額でなく、流動性の高さが特徴です。ロボアドバイザーの最大のメリットは、この組み合わせ(ポートフォリオ)を一人ひとりにあった提案してくれること。例えば、年齢や投資経験、年収、金融資産の金額といった質問に答えるだけで完了です。

「株式中心の積極的なポートフォリオにするか」「債券中心の安全なポートフォリオにするか」など、自動で配分してくれます。ロボアドバイザーは、投資一任型とアドバイス型の2種類があり、中でも投資一任型は顧客から預かったお金を投資信託やETFを買付することまで行います。手数料も相対的に低く抑えられ、運用残高の1%(税抜)以下に抑えられている会社が多い傾向です。また、入金金額も低く抑えられ、1万円からでも投資が始められるなど、敷居も低く誰でも簡単に投資が始められるように工夫されています。

ロボアドバイザー独特の機能

さらに、投資を続けていると株式の評価額があがる一方、債券の評価額が下がったり、その逆の現象が起こったりすることがあります。そうすると、投資当初の割合が崩れる現象が起きます。それを自動的に補正してくれるのが、「リバランス機能」と呼ばれるもので、運用会社によっては月に1回リバランスをするケースもあります。

最近は、ポイント投資と呼ばれる機能も付いているロボアドバイザーもあります。日々の買い物や公共料金の支払い、携帯電話料金などで各社のポイントが知らず知らずにたまっていることはありませんか?せっかくたまったポイントを、どう使おうか悩むこともあるかもしれません。そんなときの選択肢の一つとして、「貯まったポイントを投資に回す」という仕組みです。「当面使わないポイントを投資で運用し、いざ使う段になってポイントで支払う」といったことができます。

また、最近はAIを使った機能も実装されている傾向です。これは投資対象の各銘柄もしくは資産クラスが、一定期間後に閾値を超えて下落するかどうかをAIが判断します。その結果もし下落すると判断した場合、ポートフォリオの最適化条件をより保守的にすることで、「顧客のポートフォリオの下落リスクを抑制する」といった仕組みです。

このように、最新のテクノロジーを使った資産運用は、従来、富裕層のみが使えるものだった機能を「誰にでも使えるようにした」という点においては、画期的なものといえるでしょう。

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