資産運用
2018.10.19

あまり知られていませんが、ETFって結構すごいんです

(写真=fin-illustration/Shutterstock.com)
(写真=fin-illustration/Shutterstock.com)
資産運用、特に長期の運用を行う場合、特に大切なのが分散投資です。よく、お聞きになる言葉かもしれませんが、「一つのカゴに卵を盛るな」が長期投資を行う際の鉄則です。「カゴ一つにすべてのお金をつぎ込んで、そのカゴが落ちてしまったら、すべてのお金は一瞬にしてなくなってしまう」というたとえです。

ETFとはどんな金融商品

読者の皆様はETFという金融商品をご存じでしょうか。ETFはExchange Traded Fundの略で、上場投資信託と呼ばれています。2018年8月31日現在、東京証券取引所に上場しているETFは223本、アメリカ全体では2,168本が上場されています。その特徴は、株式のようにリアルタイムで売買することができ、流動性に優れています。

したがって、基本的には買いたいときに買え、売りたいときに売れるということです。よく比較される投資信託ですが、こちらは1日1回しか取引価格(基準価)が決まりませんので、リーマンショックなどの暴落時には即時に売り抜けることができません。

用意されているETFは、主に下記のようなものです。
  • 世界各国・地域別・グローバル・新興国などの株価指数
  • 通貨・エネルギー・穀物・金や銀などの貴金属・商品指数
  • REITと呼ばれる不動産指数
  • 先進国、新興国の債券
さまざまな指数に連動した世界のあらゆるものに投資ができるように作られています。一つのETFの中に複数のテーマ別の指数が組み込まれていますので、一つのETFを買うことで分散投資が自然とできてしまうわけです。

インデックス型とアクティブ型

投資信託でインデックス型とアクティブ型という言葉をお聞きになったことがある方も多いかもしれません。インデックス型とは、各種株価指数になります。例えば、日本でいえば日経225連動型ETF<1321>やTOPIX連動型ETF<1306>などが代表的なETFで、まさに日経平均225種やTOPIXに連動するものです。このように日経225やTOPIXに連動したETFは色々な管理会社から販売されています。

一方、アクティブ型とは一つのETFに組み入れる銘柄や割合をファンドマネージャーが決めるものです。運用成績はファンドマネージャーや管理会社の力量に左右されることが多いので、インデックス型を下回るケースも多いといわれています。しかし、同様の投資信託より安い手数料が魅力です。残念なことに、現在東証にはアクティブ型のETFはありません。

ETFの手数料    

金融商品を選択する上で大切なことは、コストです。例えば、TOPIX型のETFは6本(2018年7月時点)上場されておりますが、ETFを組成した会社によって手数料が異なります。したがって、どこの会社(野村アセットマネージメントなのか大和証券投資信託委託なのか、はたまたブラックロック・ジャパンなのか)のETFを買うかでコストを抑えることができます。

例えば、TOPIX型ETFの信託報酬の最安値はブラックロック・ジャパン株式会社のiシェアーズTOPIX ETFで0.06%となっています。これは一般的な投資信託と比較してもかなり安く抑えられていると感じられるのではないでしょうか。信託報酬の他には、普通の株式と同様、売買手数料がかかります。これはどの証券会社から買うかによって異なりますが、一般的には個別株と同じ料率が適用されるケースが多い傾向です。

どのETFが上がるか下がるかは、言ってしまえば神のみぞ知る世界です。予測不可能なことに時間をかけるより、確実にパフォーマンスが上がるコスト中心にETFを選択することも一つの考え方ともいえるでしょう。

どのETFを買うか

先ほど述べたように、アメリカに上場しているETFは2,168本、一方東証には223本しか上場していません。この本数の差が意味することは、個人の金融資産を運用する環境としては圧倒的にアメリカの方が優れていることを表します。これはETFだけでなく、株式市場などでも同様のことがいえるでしょう。今は、ネット系証券会社で海外ETFを買うこともできます。

さらに、今注目のロボアドバイザーを使って、海外ETFを買うことができるなどアクセスできる垣根は格段に低くなっています。これを機に皆さんも海外投資に目を向けてみてはいかがでしょうか。
 

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