資産運用
2018.10.12

投資信託で失敗しない 手数料の高い商品を避け格付け活用で理論武装しよう

(写真=ESB Professional/Shutterstock.com)
(写真=ESB Professional/Shutterstock.com)
自ら投資判断しなければならない株やFXは知識・情報が必要なうえに時間もかかります。日ごろ多忙なビジネスパーソンにとっては、ハードルが高いのが実情です。その点、投資信託はファンドマネージャーが運用しているので、負担は少なくてすむでしょう。では、銀行や証券会社の営業に任せておけば、資産運用はうまくいくのでしょうか。投資信託の販売姿勢や商品内容に関しては、監督官庁の金融庁も問題視しています。

イケてない投資信託商品をつかまないようにするためには、自己防衛に徹するしかありません。そこで、活用したいのが投資信託格付けや運用指標です。

投資信託のメリット

株式の場合、投資できる銘柄数は限られます。そのうちの1つが業績悪化したりすれば大きなダメージを受けます。その点、投資信託は何十億円何百億円といった運用資産を複数の銘柄に投資します。つまり、リスクの分散が図れるのです。同時に投資信託は、投資経験が豊富なファンドマネージャーが運用方針を策定し、ポートフォリオを組成します。

運用資産は日本株だけでなく、個人投資家では手を出しづらい海外の株式や債券も組み込み、高いパフォーマンスをねらいます。少額から始められる点も魅力の一つで、積立投資信託の場合は毎月100円からでも可能です。もちろん、良いことばかりではありません。

手数料の高い商品がハイパフォーマンスとは限らない

投資信託にはインデックスとアクティブの2種類があります。インデックス投資信託が日経平均などの指数に基づいて運用資産を組成するのに対し、アクティブ投資信託はファンドマネージャー独自の指針により組成し、指数より高い運用成績をめざすのが特徴です。ところが、アクティブ投資信託のうち7割が日経平均以下の運用成績にとどまっており、3割は赤字を出しています。

アクティブ投資信託はコストも気になります。2016年3月時点で販売手数料が平均3.20%、信託報酬も年平均1.53%と高めです。アメリカの場合は、それぞれ0.59%・0.28%ですから、かなり割高なのがわかります。割高だからといって、運用成績が高いとは限りません。信託報酬が1%以下の商品で運用成績が平均2.03%に対し、1.5%超の商品では1.27%です。

1.5%超の商品の中には高い運用成績をはじき出したものもありますが、マイナスに陥っているものも少なくありません。つまり、玉石混交の中からコスパがすぐれた商品を自らの判断で選ばなければならないわけですが、どのように見極めれば良いのでしょうか。

モーニングスターとは

そこで、投資信託の良し悪し判断の材料を提供してくれるのが、投資信託の格付けで定評のある「モーニングスター」です。モーニングスターは、もともと1998年3月に孫正義氏と米国モーニングスターが共同出資で設立した金融情報サービス会社で、「中立で客観的な情報の提供を通じた投資家主権の確立」を標ぼうしています。

同社が提供するウエブページ・スマホアプリでは、リターン(1ヵ月または1年)・株式報酬・純資産残高・シャープレシオ(リスクに対するリターンの大きさ)などのランキング、これらを総合したレーティング(格付け)を閲覧できます。

運用巧拙の判断基準となるベンチマークとは

同社ではWEB上で投資信託講座を公開、資産運用初心者に対し老後の資産運用・投資信託の基礎・選び方について紹介。講座では、ベンチマークについても解説しています。投資信託の運用結果を評価する目安の1つがリターンですが、リターンは運用の巧拙だけでなく、相場の好不調にも左右されます。

そこで、ベンチマーク(TOPIXや日経平均などの指標)を基準として、リターンがどれだけ上回ったかで運用の巧拙を判断するのです。その投資信託商品がどの指数をベンチマークとしているかは、運用報告書で確認できます。

まとめ-投資信託と運用リテラシー

「投資のプロに任せておける」といっても、投資信託は元本保証ではないので損することもあり得ます。加えて、信託報酬や販売手数料などのコストも株式投資に比べて遥かに割高です。自分が購入した商品のリスク・リターン・コストなどを、投資信託説明書・運用報告書・定例レポートなどを通じて把握しておきたいものです。そうした積み重ねが運用リテラシーの習得につながります。

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